カナデビアのフィルタープレスの事業沿革と基本原理
カナデビアのフィルタープレスの事業沿革
- ・1949年 :「木材化学工業株式会社」を創設し、ろ過装置の販売を開始。
- ・1966年 :「兼松株式会社」の資本参加により、「東京フィルター工業株式会社」を設立。
- ・1971年 : 国内初のポリプロピレン製ろ過板を開発し、販売開始。
- ・1973年 : スクレーパ方式の全自動圧搾式を販売開始。
- ・1977年 :「東京エンジニアリング工業株式会社」に社名変更。
- ・1983年 : 圧搾方法を進化させたМKⅡタイプを販売開始。
- ・1998年 : 全自動圧搾式フィルタープレス「AUTOPAC」を販売開始。
- ・1999年 : 「大機エンジニアリング株式会社」に株主が変更。
- ・2004年 : 乾燥機能付フィルタープレス「ROLLFIT」を販売開始。
- ・2006年 : 「アタカ工業株式会社」と「大機エンジニアリング株式会社」が合併し、
株主が「アタカ大機株式会社」に社名変更。 - ・2006年 : ろ布走行式フィルタープレス「U-TEC」を販売開始。
- ・2008年 : 「アタカ大機株式会社」が「東京エンジニアリング工業株式会社」を吸収合併。
- ・2014年 : 「日立造船株式会社」が「アタカ大機株式会社」を吸収合併。
- ・2024年 : 「日立造船株式会社」が「カナデビア株式会社」に社名変更。
フィルタープレスの基本原理
フィルタープレスは代表的な加圧ろ過機で、密閉されたろ過一次側にろ過ポンプで加圧(0.2~0.6MPa)することでろ過圧力(一次側と二次側の差圧)が倍加し、ろ過速度が著しくアップされます。
ろ過機能
固形物はろ布で濾し取られ、ろ布表面より徐々に蓄積されてゆき、いわゆるケーキ層を形成して行きます。ケーキ層が厚くなるに従いそのケーキ層が、ろ過抵抗となり処理量が低下してまいります。最終的にろ室内がケーキ層で満杯となり、ろ過終了となります。
フィルタープレスでの ろ過処理は基本的にろ布のみで微粒子を確保するだけでなく、ろ過形成のケーキ層にて微粒子を補集(ケーキろ過)するのでサブミクロンクラスの粒子も分離可能です。
脱水機能
ろ過、圧搾、エアブロー等の工程処理により他機種以上の低含水率となります。
標準圧搾圧力は空気圧による「0.7MPa」ですが水圧による「1.5MPa~2.0MPa」圧搾により、さらにケーキ含水率を低下させることができます。
ケーキ洗浄機能
ろ過後、純水、溶剤等を流すことにより、有効成分の抽出、ケーキの精製が可能です。
ケーキ洗浄には「原液孔」から洗浄液を流す直接洗浄、「ろ液孔」から洗浄液を通す貫通洗浄があります。
(本図は直接洗浄)